今回は長距離ドライブを1度こなしたフェラーリテスタロッサのプラグコンディションがどこまで回復するかについてプラグを外してみていきたいと思います。思ったより堆積していたカーボンが焼けて状態が良くなっているので驚き。
先日長距離ドライブに行ってきたという記事を上げましたが、その目的のひとつが長距離の高速を運転することでエンジンを一定の回転数で回し続け、燃焼室内のカーボンを焼くということでした。一定の回転数といってもアイドリング状態で放置してもダメで、ある程度高回転で強く燃焼させ続けることが必要です。とりあえず今回は3000回転ぐらいで流すという目標で走ってきました。
前回の記事はこちら。
このページのもくじ。
基本的に燃焼室に堆積したカーボンはエンジンを回しながら長距離を走ることで焼く。もしくはエンジンオーバーホールしかない。
ということで帰ってきて再度スパークプラグの状態をチェックします。予定していたより早く帰ってきたこともあったのですが、ガレージにテスたろー(うちのテスタロッサ)を収めてそのまま作業をすることに。まぁ本当はエンジンの熱いうちに作業すると危ないので別の日に作業したっていいのですが、なかなか作業時間を取れないのでサクッとその日のうちにやってしまいたかったのもあります。
(エンブレムのそばに桜の花びらが載っているのはヤラセです。笑)
どデカいリヤハッチを上げて軽くエンジンルームの熱気を飛ばしたら、厚い長袖と二重の軍手で火傷しないように対策をしたらプラグレンチを握りしめます。前回ほぼ納車したままの状態で12気筒分のスパークプラグを外して状態確認をしましたが、また全部外すのは正直シンドイので前回カーボン堆積が多かった左バンクのみ、さらに状態の悪かった2本をサンプリングで抜くことにします。
前回プラグコンディションを確認した時の記事はこちら。
テスタロッサ:スパークプラグの状態をチェックしてみる。~①元コレクターズカーはエンジンコンディションがイマイチか?編~
1回のドライブでもちゃんと走ってくるとここまでカーボンが焼けて状態が改善するのか!これならたまに長距離ドライブするのは大事そうだ。
見たのは前回状態の悪かった7番と10番のプラグです。そしてだいぶびっくりしたのですが、
「思ったよりきれいになってる!!」
と声に出してしまいました。堆積カーボンで黒かったプラグの碍子部分も白というかキツネ色になっていて点火部分を中心に随分改善したことがわかります。正直高速道路を流すとはいえ1回走ったぐらいでこれほどわかりやすくきれいになるとは思っていなかったんですよね。プラグごとに画像で比較してみます。
■7番プラグドライブ前
■7番プラグドライブ後
別のプラグのようです。今後は長距離でなくとも普通にテスたろー(テスタロッサ)に乗ってあげれば燃焼室内は次第にきれいになっていってくれそうです。懸念していたプラグへのオイル付着も、もちろんオイル滲みが止まるわけではないですがベトベトになっていくわけではなく走らせている限りは燃えていってくれそうです。
まぁ34年前のイタリア車(エンジンオーバーホールの経歴はなさそう)なので完璧なコンディションというのは期待していないですが、オイル残量がガンガン減っていくわけでも白煙を吹くわけでもないので急いでメンテナンスに出す必要はなさそうということですね。いずれは出すと思いますけど。
■10番プラグドライブ前
■10番プラグドライブ後
こちらも同じようにきれいになっています。左バンクのプラグ全部を見るのは大変なのでしませんでしたが、また次回長距離ドライブに行った後は同じようにプラグを見てみようかなと思います。こうして想定以上の改善効果があると、やはりたまには長距離ドライブに出てあげることがクルマにとって良いことなのだなーと思います。
ちなみにつゆだく(ローバーミニ)を通勤に使っていた頃は毎日往復100km、そして渋滞にハマることはあれど高速メインで走っていたので相当燃焼室のコンディションは良かったんでしょうね。通勤で使わなくなってからも僕はわりと高速にも乗りますし旅行にも使うので、スパークプラグの、というかエンジンの燃焼コンディションが悪くなったことは1度もありません。
同様にめぇ(ポルシェ パナメーラS)に至ってはもう完全に旅行とキャンプにしか使わないのでプラグコンディションとしてはかなり良いと思います。めぇはプラグすら自分で見たことがないですが、逆に状態見たくなっちゃいますね。笑 乗る頻度が低いのは申し訳ないなと思いますが、やはり都内でちょい乗りするにはそのサイズや出先の駐車場を考えると腰が重く、一方で旅行のような長距離は”個室新幹線”の異名をとる通り最高なのでつい使うシーンを絞ってしまいます。。
次回は僕の元にやってきてくれたテスタロッサのコンディションをもうちょっと底上げするために点火系の状態確認をもう少し進めていきたいと思います。次回の記事はこちら。