今回は冬の間使っていたスタッドレスタイヤを、夏の間に劣化しないような保管方法を考えたいと思います。もちろんきれいに洗うんですが、そのあと空気圧を弱めたりゴム保護剤を塗って保管に備えていきます。
もううちの方ではとっくに雪や凍結とは無縁なシーズンになってタイヤもサマータイヤに交換済みですが、なんだかゴールデンウィークも近いのに結構肌寒い日が続いてますね。今回の冬からうちのつゆだく(ローバーミニ)にもスタッドレスタイヤを購入したので、それによって冬はサマータイヤを、それ以外のシーズンはスタッドレスタイヤを保管しておかなければならなくなりました。スペアタイヤってかなり嵩張るので保管に困るんですよね・・・。
しかしまぁ購入する時点でその覚悟をしていたので置き場所は確保しているのですが、今回は保管前のメンテナンスや保管方法について書いていきたいと思います。
前回までのスタッドレスタイヤとサマータイヤの交換はこちら。
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まず何より保管前にきれいに掃除しておく。特に雪道を走ったスタッドレスタイヤは融雪剤が付いているのでしっかり洗っておきたい。
普段の洗車でもタイヤはブラシをかけますし、それにホイールも手が届く範囲では良く洗ってブレーキダストを落としています。でもさすがにホイールごと車体から外して洗う機会はないので、この機会に裏面までしっかり洗っておきたいところです。
いつも通りブラシでタイヤ側面のブレーキダストを落とすところから。
これはもう硬めのブラシで水をかけながら擦っていくしかないのですが、結構根気のいる作業です。特にホイールがブラックだとタイヤとの黒さの対比で見えてしまって、タイヤだけブレーキダストで茶色いと結構目立つもの。タイヤはなかなか完璧にきれいにすることは難しいものの、洗車毎に洗えばだいぶマシにはなります。
それとタイヤはゴムなので洗剤は使わないようにしています。どうしてもボディを洗えば洗剤がタイヤには付いてしまいますが、あえてタイヤをブラシで擦るときに洗剤はつけないということです。これは洗剤がタイヤに含まれる油分を奪ってしまうからで、劣化が早まるかもしれないと思ってるからですね。同じように劣化を防ぐ理由でタイヤの艶出し剤も水性でダメージの小さい(一応保護剤と書かれてる)ものを使っています。
その後ホイールはスポンジと洗剤でいつも通り洗います。エアバルブの付け根や普段洗いづらいホイールボルト穴、それとホイール裏側のスポークの溝まで全部汚れを落とせるだけ落とします(つゆだくのホイールはスポーク穴が小さいので、普段の洗車でホイールの内側までは洗えない)。
ホイールは車体から外したタイミングから、どこに取り付けていたホイールなのか分かるようにマーキングをしておく。
以前も書いたのですが、ホイールを同時に複数外す時は”どの位置についていたのか”判別がつくようにしておかないと、各タイヤを均一に摩耗させていくのが難しくなります。特にFF車だとフロントのタイヤで加速する、曲がる、そしてブレーキングのメインも果たすということでかなり負荷が偏ります。そうするとフロントタイヤだけめちゃくちゃ減っていくのですが、これを定期的にローテーションすることで前後なるべく均一に減らしていってタイヤを使い切るようにしています。
でも途中で前後左右が無作為に混ざっちゃうと順番にローテーションが組めませんよね・・・。
なのでサマータイヤも保管中に養生テープでマークをつけておきました。FRって書いてあるのはフロント右タイヤってことです。これを今回外したスタッドレスタイヤにも同じようにマーキングしておきます。
ローバーミニ:タイヤローテーションしないといけないなぁと思う。~僕のタイヤ編~
ローバーミニ:タイヤローテーションしないといけないなぁと思う。~実車作業編~
これで次のシーズン履く時はついでにローテーションして取り付ければいいってことです。タイヤローテーションの頻度も僕の場合は年1で十分です。
タイヤ保管は劣化が怖いので対策したほうが良い。空気圧を弱めてゴムの保護剤を塗って保管に備える。
年間走行距離がそれほど多くない僕のような乗り方だと、タイヤは摩耗による劣化よりも時間的な劣化の方が早い可能性が高いです。さらにそれがスタッドレスも使うようになると1年をざっくり2本のタイヤで過ごすので、タイヤ1本あたりの走行距離はさらに減ります。
とするとなるべく経年劣化をさせないようにしたほうがタイヤは長く使えるので、特に保管期間中はできる限りの配慮をしておこうと思います。
まず空気圧を弱めます。ちなみに圧力ゲージが合ってないうちのフットポンプ。ちゃんとタイヤの空気圧管理ができている状態で空気圧を測ってみると100kPa。車体から外して測っているので車重がかかっていない分空気圧が弱いはずですが、それでも約100kPa低いってちょっとおかしいんじゃない?笑
やっぱりこの空気圧ゲージはアヤシイですね。。
で、保管のために空気を抜くんですが、ざっくり規定空気圧の半分ぐらいになっていればいいっぽいです。空気がパンパンだとタイヤのゴムは張って伸ばされる方向に強い力が掛かっているので、特にショルダーあたりにヒビが入りやすくなります。
でも完全に空気を抜いてしまうと、保管中下になっている部分がホイールの重さで潰れて変形したままクセがついてしまうのでそれもダメ。なので適度な感じで空気を抜くのが良いらしいです。ちなみに空気を抜くだけならバルブキャップを外して、その中心にある芯を細いもの(爪でも押せる)で押せば空気が抜けます。
最後にゴムの保護剤を塗っておきます。ここまでしなくてもいいのかもしれないですが、持っているKUREのラバープロテクタントに「タイヤ保管時にこれを側面に塗っておくといいっす」と書かれているので散布します。まぁゴムの保湿剤みたいなものですね。
スプレーなのでシューっと吹くのですが、広い面積だとムラになるので軽く吹いたら要らないタオルで塗り伸ばしておきました。それとホイールの塗装面にはついてほしくないので、スプレーするときにタオルでホイールを隠して吹いています。
タイヤの側面からショルダー(角あたり)までしか塗ってません。というのも説明書きにも「タイヤの側面に」と書いてあるので、つまり接地面に塗ると滑るから塗るなってことかなと思ったからです。
これで冬眠(夏眠)準備完了。4本これをやるのは結構手間かかりますね・・・。
ホイールがついたタイヤの保管は縦置きらしい。それとなにより紫外線に当てるのは厳禁。
それとタイヤの保管は縦で保管が良いです。市販のタイヤラックも縦置きですよね。ホイールがついていないタイヤのみだったら倒して横向き保管で重ねてしまうのですが、ホイールがついている状態のタイヤはホイールの重みが大きいらしく、倒して横向きで保管するとホイールの重みでタイヤが歪むらしいんですよね。
それとめちゃめちゃ重要なのが紫外線に当てないこと。もうとにかく紫外線の破壊力ってものはものすごくて真夏にカーカバーがボロボロになってしまうぐらい。そんな攻撃力があるのでタイヤにとっても陽に当たっていることが経年劣化の一番の原因にもなってます。なのでベランダにそのまま置いとくなんてことはせず、できれば屋内保管、ダメなら紫外線防止カバーはかけてください。
特にスタッドレスが雪で滑らないためにはゴムの柔らかさを維持することが大事で、ゴムは使ってる使ってないに関わらず経年劣化で硬くなっていくので、柔らかいスタッドレスのほうがサマータイヤより寿命が短いんですよね。これも紫外線による影響が大きいので、性能を維持するためにも保管中の紫外線は厳禁です。
タイヤ保管するとめちゃくちゃ場所を取るのが難点ですが、僕はガレージ内のアルミラックに並べておきました。
もちろんこういうタイヤラックを購入するのもアリです。ちゃんとした製品ならカバーまでセットでついているのでとりあえず買っておけば問題なし。それと省スペースのために2段ラックの方がいいのと、それと僕みたいにサマータイヤはスポーツタイヤで太いなんて場合は、ちゃんと太いタイヤが置ける幅のものを選んでください。