ローバーミニ:そういえばブレーキパッドをスポーツ用に替えたんだった!ずいぶん安心してブレーキを踏めるようになるぞ。~新しいパッド取り付け編~

今回はつゆだく(うちのローバーミニ)のブレーキパッドをセミスポーツグレードのものにDIYで交換したいと思います。普段の街乗りであっても制動力を高めるためにパッドを交換することは有効のようで、前回はその作業としてまず古いパッドの取り外しまで行いました。今回は新しいパッドを取り付けて試走していきたいと思います。

前回までの記事はこちら。

ローバーミニ:そういえばブレーキパッドをスポーツ用に替えたんだった!ずいぶん安心してブレーキを踏めるようになるぞ。~古いパッド取り外し編~
今回はつゆだく(うちのローバーミニ)のブレーキパッドをセミスポーツグレードのものにDIYで交換したいと思います。今のパッドが消耗...つづく

新しいパッドはEBCのセミスポーツ。これできっと制動力がアップして安全に乗れるはず!

さて新しいブレーキパッド。EBCというセミスポーツグレードのブレーキパッドにしました。ブレーキパッドの交換で効きを良くするということは、もちろん良い材質を使って性能を上げているのですが、基本的には柔らかい設定にしてよくパッドが削れるぶん強く摩擦すると考えています。なので消耗が激しいはずですが、ローバーミニに関していうとそれほどパッドも高くないですし自分で交換できるので維持費は気にしていません。ただ結構ブレーキダストが増えるのはちょっと嫌だな・・・

ローバーミニのスポーツブレーキパッド

新しいブレーキパッドを取り出すと接地面がなんか赤い何かで覆われていますね。錆が出ないように保護しているんでしょうけど、これはつまり使い始めはブレーキがあまり効かないということなので注意が必要です。

ちゃんとしたショップだと面出しということでこの保護剤を削り取りつつ平面出しをして、さらに角を落としてブレーキの鳴きを防止してくれます。僕は今回面倒なのでそのまま取り付けます。笑 もちろん乗り初めは早めにブレーキを踏むということに気をつけていれば街乗りで危険になるほどではありません。

ローバーミニのスポーツブレーキパッド

古いブレーキパッドと見比べると新品の厚みが分かりますね。今まで使っていたブレーキパッドはまだ半分ぐらい残っているということなので、外したものもスペアで取っておきます。というか新しいパッドを使ってみて気に入らなければ戻します。。

しまった、、、ブレーキピストンを押し広げる時は事前にリザーバタンクのブレーキフルードを抜いておかないと溢れこぼれるんだった・・・。

じゃあ取り付けていきましょう。取り付けるといってもキャリパーに放り込むだけなのですが、新しいブレーキパッドは摩耗していないので分厚く、それを2枚入れようとすると元のパッドが入っていた隙間には入りません。なのでピストンを一度押し広げます。

ローバーミニのフロントブレーキパッド取り付け

あんまり良くないんですが、こんな感じで古いパッドをてこにしてゆっくり力をかけてピストンを押し込んでしまいます。しかしここでミスったことに気づきます。

ローバーミニのフロントブレーキパッド取り付け

「あれ、いつの間にかウマの足元が濡れてるぞ・・・?」

と思ったのですが、すぐに気づいたのがピストンを押し戻したことでブレーキフルードがリザーバータンクから溢れて漏れ落ちてきたということ。。ピストンをいじる時はブレーキフルードを減らしておかないと、案外タンクから簡単に溢れる量のブレーキフルードがキャリパーからリザーバータンクに押し戻されてこぼれます。。

ローバーミニのフロントブレーキパッド取り付け

タンクからフルードを一時的に抜くにはホームセンターで売ってるスポイトをひとつブレーキフルード用に用意しておくと便利です。僕は今回これを忘れてました・・・

ローバーミニのフロントブレーキパッド取り付け

仕方がないので漏れたものは拭きつつ、気を取り直してキャリパーを入れます。

むむ。ローター外周のサビてる部分に新しいブレーキパッドが当たってしまう・・・。今回はそのままつけちゃうか・・・。

そして今回ローターは新しくしていないので、ここでもちょっとした問題が発覚。どうやら新しいキャリパーは面積が広いらしく、ローターの外周側、古いキャリパーが当たっていなくて錆びていた部分にもパッドが当たるようです。

ローバーミニのフロントブレーキパッド取り付け

錆びで段差になってしまっているところにパッドが当たれば必ず偏摩耗します。なので本来はローターを外して錆を削り落とす、もしくはそもそも錆がなくともローターが削れて段差になっているはずなのでローターも新しくするのがベスト。でも今回セミスポーツのパッドをお試しぐらいの気持ちでつける僕としてはちょっと手間なので、このままパッドを入れることにしました。錆は柔らかいのでおそらく早々に削れ落ちるはずなので、パッドには良くないですが今回はこれでいいかなと。

ということでフィッティングを確認できたので、鳴き防止のシールをつけます。どうやらブレーキパッドの鳴きというのはパッドとローターの当たる面で起きるのではなく、パッドの背中とピストンが当たる面で共鳴音が起きることで鳴るらしいんですよね。なのでそういう振動が起きづらいようにパッドの角を削り落とすのでしょうが、併せてパッドの背中側に鳴き防止シールを貼るのがより良いみたいです。今回のパッドには最初からそのシールがセットになってついていました。良心的。

ローバーミニのフロントブレーキパッド取り付け

しかしシールを貼ってから再びキャリパーにパッドを入れようとすると、なんと厚みが増した分入らない・・・。このローターの錆がローターそのものの厚みを増やしており、その結果パッドを入れる隙間が足らなくなったみたいです。まぁ元々ローバーミニでブレーキ鳴きが気になったことはないのでシールなしでいいかな。もしくは気になるようなら後から追加で貼る努力をしようと思います。

ローバーミニのフロントブレーキパッド取り付け

あとは両側のパッドを入れ、金属プレートを入れたら新しい割りピンを差します。ピンはしっかり奥まで入ったら片側を曲げ起こして抜けないようにしたら完成。

ローバーミニのフロントブレーキパッド取り付け

何回かブレーキペダルを空踏みしてピストンが動いていることをチェックしたら片側の作業は完了。そしてもう片方のブレーキキャリパーも同様の作業をしたらリザーバータンクに抜いておいたフルードを戻して完了です!

ブレーキパッドが馴染んできたら格段にブレーキが効くようになって、普段の運転もめちゃくちゃ安心に。ただしブレーキダストがめちゃ出る。。

パッドを変えたら一応ブレーキテストで1周走ってみます。もちろん最初は効きが悪いはずなので気をつけて運転。最初はパフォーマンスが発揮されていないので効きがよくなったのかなんなのかは分かりませんが、次第に削れて面が出てきたらその効果が実感できます。

結果はかなりブレーキが効くようになりました。これまでガツンと蹴るように踏んでいたブレーキも、まるで普通車のように(いや、つゆだくも普通車なんだけど)普通に踏めば普通に減速し、それと信号待ちで強く踏んでいなくともクリープで動き出しづらくなりました。

これまでは急ブレーキを踏むようなことがあったら追突しないか心配でしたが、これでずいぶん安心感が増したように思います。特に人と荷物が乗って重たくなっている時、ミニの制動距離は結構変わる気がしていて、重たい分だけ止まらないんですよね。実際パッドを変えた後に一度前の車が急ブレーキを踏んで僕も急ブレーキを踏むことになったことがあるのですが、しっかり止まってくれました。というかパッド変えてなかったらこれは追突したかも・・・と思うぐらいかなりヒヤヒヤするブレーキだったので、やっぱり替えといてよかったなと実感します。

ローバーミニのブレーキダスト

ただ良くないこともあって、めちゃめちゃブレーキダストが増えました。パナメーラぐらいに増えた気がします。。つゆだく(うちのローバーミニ)は純白ホイールにしているのでダスト汚れがめちゃ目立ってしまうこともあり、これもボディの汚れではなくホイールが汚れたら洗車ということになってしまいました。まぁ安全には替えられませんから当面このまま行きますが、制動力をつけつつダストを出さない方法は考えたいと思います。やっぱ日本車のブレーキは優秀だな・・・。笑