ローバーミニ:やっぱりオイルが暖まりづらい冬はオイル漏れが発生しやすい?オーバークールしたからかも。

先日寒冷地というか、雪山に行って帰ってきたらややアンダーガードがオイルで汚れているように思ったのでオイル漏れチェックをしていきます。雪山(といっても路面は全く雪なし)の気温は日向で-2℃、日陰で-5℃と道路上の電光掲示板に表示されていました。ここで初めてオーバークールを体験したのですが、この冷えた状態で走ってしまったことがオイル漏れの原因かもしれません。

行きはガッツリ登っていったのでしっかりとエンジンの熱い状態だったのですが、帰りは暖気をしたもののあまり水温が上がって来なかったので適温の半分ぐらいまで針が上がったら下山。しかし山を降りるまでの長い下り坂ではまったくアクセルを踏むことがなかったので水温は全く上がって来ず、むしろ暖気よりも走行風で冷却されるので水温が下がることに。つまり水温と油温が上がって来ないオーバークール状態になったんですね。ローバーミニというとオーバーヒートばかりに怯えてしまいますが、寒冷地に住んでいるミニはオーバークールに晒されることもあり、むしろグリルマフラーをしているクルマもいます。

ちなみに半年前、去年の夏ぐらいもオイルが漏れていてアンダーカバーを外して広くチェックをしたのですが、結局ドレンボルトが原因っぽかったです。増し締めで問題解消しましたが、今回もそこが怪しいかも。半年前の記事はこちら。

ローバーミニ:あれ、オイルが漏れてる。。アンダーカバーを外して原因を探る。
先日フロントの足回りの作業をするにあたってジャッキアップをする前、ガレージの床にオイル漏れがあることに気付きました・・・。ポタポ...つづく

漏れたオイルは重力で下に向かって流れていくので、オイル漏れ箇所は上から順に見ていくようにしている。

まずはオイル残量のチェックからですが、明らかに少ないですね。ゲージの2つのポチのうち上がMAXで下がMINなのでその間に水位(油位)が入っていればいいのですが、MINを下回ってるのはかなり久しぶりに見ました。いつもオイル交換した時にはMAXから5mm上ぐらいまでオイルを入れているので、次の交換時期までにMINを下回ることはないんですよね。

ローバーミニのオイルレベルゲージチェック

交換時期にはだいたいゲージの真ん中ぐらいになってることが多いです。それ以上減るときはオイルが明らかに漏れていて、目で見て気付くと思っています。ちょっと最近油断してたな。。

とりあえずオイル漏れは原因特定が必要なので上部から見ていきます。オイルは漏れた箇所から重力で下に流れていくのでいつも上から見ていってオイルで濡れ始める箇所を疑うようにしています。

まずロッカーカバーのガスケット部分からの漏れはなし。漏れているとエンジンヘッドが油で濡れています。もちろん前からだけでなく後ろ側も見れる限り確認しますが、覗き込むスペースがなくて後ろ側は見づらいんですよね。エンジンが冷えている状態で手を突っ込んで指で撫でることで確認するのもありです。指がオイルまみれにならなければ漏れてないということですね。

ローバーミニのオイル漏れ箇所確認

次にエンジン前側側面なのですが、とりあえずアンダーカバーの前方、ナンバープレートの下スリットから覗いてオイル汚れがなければ基本的に大丈夫なはず。

ローバーミニのオイル漏れ箇所確認

面倒でなければグリルを外してオイルフィルター周りを確認しておきます。AT車はオイルフィルターケースの付け根がオイル漏れを起こしやすい箇所ですが、ここも問題なし。フィルターケース付け根の裏側はペーパーなどで触って確認します。フィルターヘッドの付け根ガスケットも確認。わずかに油の艶がありますが正常範囲です。軽く増し締めというか、締まっていることをチェックはしときました。

ちなみにオイルフィルターヘッドのガスケットオイル漏れと交換作業した過去の記事はこちら。

ローバーミニ:次はオイルフィルター周りのオイル漏れだ!これで終われイタチごっこ。~症状と分解編~

ローバーミニのオイル漏れ箇所確認

とりあえずエンジン前方側面は大丈夫そうですね。

漏れたオイルが満遍なくアンダーガードを汚してしまうと原因が特定しづらい。再度掃除をして1度走ってから、オイルが垂れてきている箇所を絞り込む。

ということでミッション下を覗きます。今回オイルが漏れ始めてから時間が経ってしまってるようでアンダーガード上面が全面的に汚れていて原因が特定できませんでした。オイル漏れの基本は汚れている場所のすぐ近くから原因を疑うことなので、全面的に汚れてしまっているとわかりづらくなります。綺麗に掃除された状態で漏れ始めに確認ができると、汚れている範囲が狭いので原因を特定しやすいんですよね。

ローバーミニのオイル漏れ箇所確認

それと今つゆだく(うちのローバーミニ)が停まっている場所は斜めで、左フロントが低くなっていますので、漏れたオイルがそっち方向に流れていってしまい漏れの箇所が特定しづらいというのもあります。ただいつも停まっている場所のドレンボルト下にわずかにオイルが垂れた痕跡があるので、おそらくまたドレンボルトもしくはATセレクターリンケージかと思います。ミッションの右端にあるこれら以外から漏れてるとすれば、傾斜した地面の一番高い側であるドレンボルト(ミッションケース一番右)あたりの地面にオイルが垂れることはないはずなので。

とりあえずアンダーガード上面やミッションケース裏をパーツクリーナーとペーパーで掃除して、次回走らせた時にもう一度確認することにします。それと減った分のオイルは継ぎ足しておきました。オイルを継ぎ足すというか交換する方法については以下で詳細に書いています。

ローバーミニ:改めて、DIYでオイル交換をやってみる。~交換頻度と暖気編~

ローバーミニ:改めて、DIYでオイル交換をやってみる。~オイルチェンジャーによる上抜きとドレンボルトによる下抜き編~

ローバーミニ:改めて、DIYでオイル交換をやってみる。~ドレンボルトの掃除とオイル注入編~

ローバーミニ:改めて、DIYでATオイルフィルターを交換してみる。~フィルターケース取り外しと掃除編~

ローバーミニ:改めて、DIYでATオイルフィルターを交換してみる。~ゴムパッキン交換とフィルター取り付け編~

寒い時期はオイル漏れを起こしやすい気がする。たとえ水温が上がっていても、油温は遅れて上がってくるので暖まらずに走ることも。

冬の寒い時期は暖気をしてるとはいえ、結局は完全にオイルが温まった状態で走り出さないので(水温計の針が上がってるのを見て走り出すが、実際油温はそれよりも遅れて上がってくる)、オイル漏れを起こしやすい時期だと思います。特にATではRギアが油圧が高くてオイル漏れを起こしやすく、うちはバックから動かしだす駐車場なので負担が大きいです。

逆にいえばこれぐらいはよくあることなので許容範囲で、暖かくなると解消しちゃうなんてこともあります。冬は暖気をなるべくしっかりやることと(ATだとクラッチがつながらずにDに入れてもガタガタ動くようなら暖気不足)、それと走らせ始めはなるべくアクセルを深く踏まないようにしてあげています。

ローバーミニのクーラント残量確認

ついでにブレーキフルードとクーラントもチェック。オイルと含めてこの3大液体類はこまめにチェックしておきましょう。ブレーキフルードとクーラントはまったく問題ないですね。

それと今回オイルも交換しちゃおうかなと思ったのですが、前回のオイル交換が2021/12/5で、それ以降の走行距離はまだ1700km走行ぐらい。交換してから期間的にも距離的にも交換時期までもう少しあるので交換はしないでおきます。このままドレンボルトの増し締め程度で走って、次回オイル交換ではドレンボルト周りのチェックと銅パッキン交換をしましょうかね。

・・・と、一度走ったのでミッション裏を覗き込んでみると、垂れるほどのオイル漏れはなかったのですがドレンボルトの地面側を指で触るとやはりオイルが指につくのでここが原因と思われます。なんか最近ドレンボルトが悪さすることが多いですね・・・。以前ゴムパッキンを使っていたのですが、またそれに交換してみるかもしれません。耐久力は銅製パッキンですが、密着力はやはりゴムですよね。

ローバーミニ:オイル漏れも直ったところでオイル交換。あれ、ファンが回らない。~後編~

ただこれちょっと内径が緩いのでドレンボルトを締めるときに位置を指で調整する必要があり、もうちょいぴったりのものを探すかもしれません。