ローバーミニ:つゆだく2度目のユーザー車検。今回は光軸とサイドブレーキに落ちて2周する。~②調整して2度目の検査コースに挑む編~

これまでDIYで車検に合格するようつゆだく(ローバーミニ)の各所を調整してきました。前回はユーザー車検に挑み、車検場で1回目の検査を受けて残念ながらヘッドライト光軸とサイドブレーキ検査に引っかかってしまいました。今回は検査に落ちた項目の再調整と、2回目に再度検査コースに挑み車検を取得するまでを書いていきます。

前回までの記事はこちら。

ローバーミニ:つゆだく2度目のユーザー車検。今回は光軸とサイドブレーキに落ちて2周する。~①1回目の検査コースで落ちる編~
これまでDIYで車検に合格するようつゆだく(ローバーミニ)の各所を調整してきました。今回はいよいよ本番ということでユーザー車検に...つづく

外で作業するの寒い・・・。判定員の人にもらったヒントをもとに、駐車場でササっと調整をする。工具一式持ってきて準備にぬかりなし。

この時点で近隣のテスター屋に行こうかどうしようかなとやや悩んだのですが、今回は車検切れまで期間が短く別日に再トライができないので今日確実に通したいという気持ちと、テスター屋に行くと金も時間もかかるなぁというケチ根性で揺れることに。ただライトはハイビームで基準ゆるいし、左右で高さ揃えたはずの光軸が片方だけ落ちてるということは本当にちょっとだけストライクゾーンから外れてるんだなと思いました。それとサイドブレーキはワイヤーが伸びてしまったのではなく多分ブレーキシューを調整するだけだなとも思いました。つまりやるべき調整事項は明確なり!

駐車場でちょっと調整してもそれほど時間がかからないので、自分で調整後にもう1トライして、それでさらに光軸がダメならテスター屋行こうと考えました。それでおそらく16時までに3トライ目に行けるかもしれないと考えたのです(2トライ目が終わった結果としては、たぶん時間的に3トライ目テスター屋に行く時間はなかった)。

ローバーミニの車載工具

ということで駐車スペースで作業することに。工具ほぼフルセット持ってきておいてよかったー。持ってきていた工具は以下あたりです。これぐらい積むと結構トランクが重くなるので、リヤだけ沈んで光軸の向きが変わるかもしれません・・・。本当は積んだ状態で光軸調整をすると検査レーンでそのままの結果が出ます。

  • フロアジャッキ
  • トルクレンチ
  • メガネレンチやエクステンション、ソケット類を含めたハンドツール一式
  • プラスドライバー
  • ボールジョイントプーラー
  • バイスプライヤー
  • 下げ振り式アライメント調整用の糸とオモリ
  • 軍手、養生テープ、手拭きペーパー、タオル

ただ日陰で作業したのはミスりましたね、激さむ。地面をよく見たら水が凍ってるじゃん。。日向は結構日差しが暖かい日だったので日向で作業すればよかった。。

とりあえず光軸からですが、自宅ガレージで光軸をいじってみた経験からヘッドライト上端の高さ調整ネジを1回転すると、ざっくり1m先のカットラインが1cm上下する気がしていたのでそれに従って調整します(この辺りは自分の車でどれぐらい調整するとどれぐらい変化があるか記録しておかないと、車検場で調整できない)。

1回目検査で落ちた状態でストライクゾーンの上ギリギリアウトだとすると、もうちょい下げておけばいいので調整ネジを1回転させておきました。ロービーム検査の場合は10m先を照らした時にライトの高さ〜その10cm下の範囲になければならず、1mに直すと1cm以内とシビアです。なので逆にあまり下げすぎるとストライクゾーン下端に行く可能性があって心配です。

サイドブレーキ調整は凍った地面に寝そべるのが嫌で、仕方なくジャッキアップしてホイールを外す。そして最後につゆだくと相撲を取って確認する。

次にサイドブレーキ。ワイヤーを疑う前にまずリヤのドラムブレーキ内にあるブレーキシューを広げる(ブレーキドラムに強く当たるようにする)ようにアジャスターを調整します。ブレーキシューアジャスターの調整方法について書いたのはこちら。というかこの時アジャスターを緩めてしまったのがサイドブレーキ効かなくなったことの原因です。笑

ローバーミニ:ブレーキフルード交換のついでにリヤドラムブレーキの点検。

作業としてはまずリヤをジャッキアップします。一応タイヤを外さずに後ろから覗き込んでアジャスターを調整することも可能ですが、クッソ冷たい地面に寝そべるようにして作業するのがしんどかったのでホイールを外しました。ボルト緩めて外すぐらい1~2分の作業なのでめんどくさがらずやります。

で、サイドブレーキを2ノッチ引きます。この状態でアジャスターをキツめます。ここは4角ボルトなのと力が入らないので小型のモンキーレンチでOK。そして車検を通すという目的においては”サイドブレーキがキツく効くこと”なので、多少走行抵抗になってもキツ目の設定にしておいた方が落ちづらいと思います。

調整したらホイールをホイールナットで仮止めし、タイヤを両手で掴んで「ふんっ!」と強く回します。ずるずる回っちゃったらまだ緩いので、ホイールを外してアジャスターをさらにきつめます。タイヤが回らなくなったらサイドブレーキは効いている状態。念のため、次にこの状態でサイドブレーキを下ろしてタイヤを回します。もちろんこの時は問題なく回転すればOK。回転とともにブレーキを引きずる音がしますが、多少引きずるのが正常な設定です。

そしたらジャッキから下ろしてホイールナットを60Nmで締めて片側が終了。またサイドブレーキを2ノッチ引いた状態で反対側のタイヤも同様に調整します。両方が完了したらジャッキから降りている状態で、ミッションを必ずNに入れサイドブレーキをしっかり引き直し、クルマを後ろから体重をかけて「ふんっ!」と強く押します。これで動かなければがっつりサイドブレーキで止まっているので問題ないはず。駐車場で自分のミニと相撲とってるわけですから「コイツなにやってんだ・・・」と思われるかもしれません。。

検査コース再チャレンジ!ただしヘッドライトは再度左右テスト、ブレーキも再度ブレーキだけでなくフットブレーキからテストし直し。

これで調整は完了。手を洗ってから再度検査コースに挑みます。4ラウンド目が始まるタイミングになってしまったこともありまた待ち行列が・・・。

そして検査員の人がやってきたら再検査である旨を伝えます。車体が同一であるかを確かめるために車体番号のチェックだけはもう一度実施されます。そしたら検査コースへ。検査コースでは再検査の項目だけを受けるため、最初の検査パネルでヘッドライトとブレーキの検査ボタンを押します(1回目は全部の検査なので走行灯以外は特に押す必要はない)。つゆだくはハイビームなので走行灯のボタンも押します。これで検査開始。すでに合格している検査項目はスキップされます。

ただしヘッドライトは片方だけ落ちてもまた左右検査をされます。さっき合格した左ヘッドライトは一切触っていないのですが判定が出るまで嫌なドキドキがありますね・・・。そしてサイドブレーキもフットブレーキとセットなので、もう一度20km/hからギュッと踏んでテストを受ける必要があります(フットブレーキは踏み方が悪いと×になるので再テストで落ちることもある)。

結果はどちらも○!!サイドブレーキは大丈夫だと思ってましたが、光軸は勘で調整するしかなかったので○判定が出た時はヨッシャと声が出ましたね。これで検査コースの項目は全て合格なので総合判定に行ってハンコ押してもらったら終わりです。やれやれ。

ローバーミニの下回り

と思ったら「0番が残ってます」と。

「0番ってなんやねん!!!」という感じですが、検査コースは0~4まで5レーンありまして、0番は車重やサイズ計測など、ちょっと避けた場所で時間をかけて尋問を受けるコースです。。

今回は何が問題だったのかというと、まず車検証に書いてある車体サイズと実寸が違うよと。うちのつゆだくはスポーツパックなので一見純正とは思えないオーバーフェンダーが付いているのですが、これも純正です。「新車からの純正で、前回もこれでここの車検通ってますよ」と言ってみたのですが一応測ってくれということでした。

それともうひとつ問題が。それは車体番号が消えかかっててパッと見で見えない。「え?うそ?」という感じですが、ローバーミニの車体番号はボンネットの後端に打たれていて、これが曲がっていたんですね。たぶんワイパーが降りてない状態でボンネットを高く開けるとちょうどワイパーに車体番号が打たれている箇所がぶつかってしまうようで、それで曲がったんだと思います。正直そんなこと言われてもどうしようもないという感じですが、0番レーンで改めてみてもらうことに。

そこで別の検査官の人に見てもらったのですが「えー、ちょっと曲がってるけど見えるじゃんね」とのこと。

「なんやーねん!!」

という感じですが笑って済みました。一応採寸もされましたが特に何も言われず、ハンコをもらって終了。今回は予想外のところで色々と引っかかってしまったので結局午後の時間いっぱいを使ってしまいましたが、ようやく車検証を交付してもらえました。寒い中での作業もあったのと心労で結構ヘトヘトになって帰路に。

つゆだくもお疲れさま。

今回の車検は4.8万円。めちゃくちゃ安く済むけど、今回改めてユーザー車検の難しさも実感する。

今回ユーザー車検でかかった費用は合計47,660円です。ただし住所登録の変更費用も若干含まれています。

  • 自賠責保険:20,010円
  • 重量税:25,200円
  • 審査証紙(つまり車検費用):1,700円
  • 印紙代:750円

そして今回はユーザー車検の難しさも感じました。車検の準備で改めて車検の合格基準を色々と確認したのですが、ヘッドライトの光軸やサイドスリップあたりは特に合格基準(設定の範囲)がシビアで、DIYでは確実に合格するとは限らないと思います。それにサイドブレーキなども次回からちゃんと漏れなく事前チェックしてから挑んだ方がいいですね。

ローバーミニの車検シール

光軸やアライメントは強く段差を超えてしまった衝撃などでずれてしまったり、ローバーミニだとラバーコーンやブッシュがヘタるだけでもアライメントがズレていきます。なので全く何も触らなかったら次回の車検も通るかというとそうではなく、2年の間にだんだんと設定が狂っていくものなんだなと思います。それを「せめて2年に1度はピッタリのところに設定を調整し直そうぜ」というのが車検なんだなと勝手に感じました。走行すればズレていくものという前提で、2年に一度はそれを規定値に直すのだとしたら、車検の合格基準がシビアなのもうなづけます。

今回は苦労しましたが、これでまた2年は気持ちよく乗ることができますね。しかし上げまくった車高を下げるなど、元のセッティングに戻すのもまた手間がかかりますし光軸やアライメントも全部狂うので再調整が必要になります。疲れて元気ないので、それはまたそのうち気が向いたらやりましょう・・・。笑

最後のに車検に通った状態の光軸設定値だけ記録しておき、次回は一発で車検が通るようにしたいと思います。

ローバーミニ:ユーザー車検で落ちてしまったヘッドライト光軸。車検合格後の状態で測定しておき、次回車検はそれに合わせて調整する。
先日車検が完了したつゆだく(ローバーミニ)ですが、車検を受けた際に右ヘッドライトの光軸テストとサイドブレーキテストで検査不合格を...つづく