これまでDIYで車検に合格するようつゆだく(ローバーミニ)の各所を調整してきました。今回はいよいよ本番ということでユーザー車検に挑みたいと思います。車検の車検上での手順や検査項目については過去の記事に書いたので割愛していますが、過去記事についてもこの記事にリンクとしてまとめています。
ユーザー車検に行くということは平日にクルマを持って自動車検査場に行くということなので、仕事の都合も調整をしつつ車検場の予約をしなければいけません。今回は仕事の都合で結局第3ラウンド、つまり1日に午前2ラウンド午後2ラウンドあるうちの午後イチしか予約が取れませんでした。
検査のレーンというのは1日に3回までトライすることができ、何かの検査項目で引っかかってしまったらその日のうちに修正をして再度挑むことができるということですね。ただ時期にもよりますが検査レーンは結構待ちで並んでいるので、今回だと(新年セール明けで混む時期というのもあるかもしれないが)サクッと修正して再度検査レーンに並んでも、時間的に1ラウンドあたり1回ぐらいしかトライできない感じでした。修正する内容にもよりますが、あまり時間がかかると午後だけで3回トライするのはきついかも・・・。しかし予約したラウンドが朝イチでも夕方でも、1日に3回まで検査を受けられるというのは共通なので、なるべく朝からトライした方がチャンスが多いということです。
前回までの車検事前準備作業はこちら。
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つゆだくはDIYで色々と消耗部品交換をしているので、車検で引っかかる可能性は高い。
検査場での流れについては過去にめぇ(パナメーラS)をユーザー車検で持って行った時の記事に書いているので、気になる人はこちらを参考にしてもらえればと思います。
パナメーラ:自分でポルシェをユーザー車検に持ち込んでみる。~検査コース編
それと僕の行っている検査場だと第4レーンのヘッドライト検査はテスターがシビアらしい、という近隣のテスター屋さんのアドバイスがあったので、毎回一番待ち行列が長いのですが第3レーンでテストを受けるようにしています。テスター屋さんに行ったのは以前じょんじょん(ミニF56ジョンクーパーワークス)でユーザー車検を受けた時。光軸ずれでヘッドライト検査に落ちたため車検場近くのテスター屋さんで調整をしてもらいました。
ミニJCW:自分でユーザー車検に持ち込んでみる。一度落ちるも5万円で済むなり。
そして今回はつゆだく(ローバーミニ)の車検。まず他の2台と根本的に違うのは、つゆだくは検査で×をもらう可能性が大いにあるということです。他の2台は足回りを大きくいじったりなどしていないので、つまりは前回の車検から特にズレてしまった部分がなければそのまま車検に通る状態だということ。
でもつゆだくは特にこの2年で色々と消耗部品を交換してリフレッシュしており、状態は良くなっているもののアライメントなどを中心に前回の車検からは大きく設定が変わってしまっています。なのでこれが車検に適合している範囲に再調整できていないと引っかかるということです。
いざ検査コースへ!順調かと思いきや暗雲が立ち込める。
事前に車検に通るよう調整はしたものの、専用の測定器具を用意しないとDIYではあまり精度の高い測定ができないというのがあります。そのためユーザー車検を受ける人は事前にテスター屋で車検本番同等の測定を受けたりするのですが、それはそれでお金がかかりますし、結局事前測定結果NGだった場合に自分で調整ができない場合はお金を払ってさらに調整もしてもらうことになります。なので僕の場合はDIYでできる範囲の調整をしておき、検査を受けて引っかかった箇所はテスター屋に行って、測定しながら正確な調整をお願いするというやり方にしています。
前置きが長くなりましたが今回の検査1回目では、ハザードやクラクションなどの各種動作確認はもちろん事前動作確認もしていたので問題なし。
ローバーミニ:ユーザー車検で落ちないための事前準備。~内外装部品の取り外しと動作確認編~
ローバーミニ:ユーザー車検で落ちないための事前準備。~ハイローキットの車高調整編~
そして検査レーンに入りますが、一番最初にして一番心配していたサイドスリップ検査に○が出た時点で結構ホッとしました。なぜかというとサイドスリップ検査では足回りのアライメントを見るのですが、1m進んで5mm以内のサイドスリップと結構シビアな判定基準でありながら、引っかかった場合その場でフロントをジャッキアップして調整するのがちょっと面倒、かつ正しい設定になるまで調整を繰り返すと時間を食うからです。
ローバーミニ:ユーザー車検で落ちないための事前準備。~アライメントを調整編~
そして排ガスも問題なし、というかこれで引っかかると基本的にその日は諦めざるを得ないこともあります。触媒そのものの交換が必要になったりするからですが、場合によってはプラグ交換なんかで済むこともあるらしいです。
そしてここからが盛り沢山ですが、スピードメーターは○(消耗したタイヤと新品タイヤで結構直径が異なるので若干不安がよぎった)、フットブレーキは○、左ヘッドライトは○。そしてここでとうとう引っかかることに!右ヘッドライトが2回測定しても×、そしてなんとサイドブレーキが×!!
ローバーミニ:ユーザー車検で落ちないための事前準備。~下回りの点検とヘッドライト光軸調整~
ヘッドライトはとりあえずな感じではありますが事前調整していたのに残念。。しかしロービームでは左右で同じ高さに設定したはずだったので片方だけ落ちるのは意外でした。左はギリギリセーフ、右はギリギリアウトと結構際どいラインだったのかもしれません。
僕は事前にテスター屋で事前検査をしないこともあって、右ヘッドライト光軸とサイドブレーキが引っかかる!!最後にヒントをもらっておこう・・・。
それとロービームで調整したとはいえ1997年以降の最終世代ミニでも、初年度登録が平成10年9月以降のミニは今の車と同じロービーム検査(すれ違い灯)になります。つゆだく(うちのローバーミニ)を含めたそれ以前の車はハイビーム(走行灯)検査になります。どう違うかというと、ロービーム検査だとカットラインだエルボー点だなんだと構造が複雑で検査合格の判定基準もシビアです。それに比較してハイビーム検査はもう少し基準が広く、ロービーム検査は真ん中低めに投げなきゃいけないのに対し、ハイビーム検査はストライクゾーンに入れば良しぐらいのゆるいイメージでいました。笑 なのでちょっと甘く見ていたのですが、残念ながらNGという結果に。。
そしてまったくもってノーマークだったのがサイドブレーキ。サイドブレーキを引いて4ノッチでギュッと固くなるので、やや緩いとはいえ効いているのかと思っていたのですが、実際はかなり弱かったみたいです。ローバーミニは3ノッチ(サイドブレーキを引いて行ってカチッと鳴る回数のこと)まで引けるのが基本と何かで見たことがあるのですが、4ノッチはそもそもサイドブレーキレバーがそれ以上引っかかって引けない仕組みなのであって、ワイヤーがしっかり張り切ったとは限らないということですね。サイドブレーキが緩くなってしまった理由としては、最高速チャレンジのためにリヤブレーキシューの引きずりを弱くしていたので思い当たる節はアリ・・・。笑
そして下回り検査はもちろん事前に点検していたので問題なしでした。
一通りの検査が終わったのでこれで総合判定室の人に検査票を提出するのですが、光軸など引っかかった場合はここで「どっち方向にどれぐらいズレてます・・・?」と聞いてヒントをもらいます。
「右ライトちょっとだけ上ですね」
「サイドブレーキは結構効いてないです」
とのこと。サイドブレーキは完全に整備不良ですね、スミマセン。。
仕方がないので調整して再度検査コースにトライすることになります。今日中になんとか車検を取得完了したいので自分で調整するのか、あるいはテスター屋に持っていって調整してもらうのか、作戦を練ってリトライに挑まなければいけないですね・・・。次回は後編で一連の車検対応の完結編です。