12月に売却したじょんじょんこと、僕のミニF56 JCW(ジョンクーパーワークス)。今回はミニをいくらで購入しどのような支払いを行なってきたかと、気になる売却額について書いていきたいと思います。それとクルマは購入と売却にタイミングがあると思っていて、それについても書いていこうと思います。
このページのもくじ。
そもそも僕のミニはめちゃくちゃ良い条件で購入した。総額285万で月々の支払いは32,000円ほど。
じょんじょんは2019年の2月ごろにMINI正規ディーラー認定中古車で購入。
中古車の場合は正規ディーラーでも在庫車種や運営元と販売計画が異なるのでいくつか回ってみたほうがベターで、僕も同じF56 JCWで3台ぐらい異なる店を回って実車を見てきました。先にもらった他社の見積書を持って本命のミニを見に行ったところ、「他社でその値段なら」ということでお値引きを頑張って頂けることに(値引きゴリ押しはせず、他社のコレと悩んでますと見積書を見せただけ)。そしてめっちゃ頑張って頂いた結果、購入価格は諸々込みで300万円を割ることに。当時それでもかなり安い方なのですが、ギリギリまで引いてもらって値引きが追いつかなかった分はタイヤ新品、小傷再塗装で対応してもらうことに(そんなサービスしてもらっていいんすか!?と実際に言ってしまった)。
購入時は2015年モデルの3年落ちで走行距離は約30,000km。1年1万キロなので過走行ではないですが、公共交通機関がメインの東京近郊としてはまぁまぁ乗ってる方かもしれません。ただもちろん3万キロなら全然許容範囲内。
今回はもう少し具体的なお金の話をすると、購入の金額は車両本体価格で265万円ほど。それに納車諸費用が加わって総額が285万円。この時点で当時の相場からするとめちゃくちゃ安く、正規ディーラー以外の中古車まで含めても安かったです。しかし正規ディーラーなのでガッツリ油脂類交換や点検、車検が切れていたので車検通してフルで2年、そして1年保証までついているのでこれは例外的に良い条件だったと思います(長期滞留在庫車だったぽい)。
支払条件については頭金がちょうど100万円で、残りを金利1.99%で5年ローン60回払いで残価設定なし(今思えば金利がもったいないないので3年にすればよかった)。5年払い切った場合の利息分総額は94,557円で、2回目以降の月々の支払いは32,418円となります。頭金で1/3は払っているとはいえ月々3万円強で現行モデルのジョンクーパーワークスに乗れるなら良い買い物だったと思っています。
クルマにはモデルごとに売却に有利なタイミングがある。売却金額を次のクルマ購入の軍資金にするためにもタイミングを見極めて売却した方がいい。
これが3年後の売却時には6年落ち、走行距離は45,000kmほどの売却条件に。つまり所有期間を通じて1.5万キロ走ったということですね。これは特に走行距離を抑えたわけではないのですが、6年4.5万キロなら一般的な範疇なので売りづらいことはありません。
ただ今回唐突に売ろうと思いついたわけではなく、購入時点から売却に向けての計画はほぼ決めていました。F56世代が現行モデル世代のうちに売却するということと、購入時金額が高くとも売却時にも高いジョンクーパーワークスのグレードを購入すること(理想は運転したいのも売却に有利なのもMTだが、ATは嫁の外せない条件)。僕にとってはラッキーな話だったのですが、ミニは新型車の開発が予定通りできずに現行世代を2度目のマイナーチェンジしたので、結果としてモデルライフが長くなり慌てて売るような必要はありませんでした。
またそれとは別に売却タイミングを見図るために以下の状況はウォッチしていました。
- スパイフォトの状況などでフルモデルチェンジのタイミングを見図って、ニューモデル発表前に売却する
- 次のフルモデルチェンジのミニがハイブリッドやEV(ないと思ってたけど)だったらピュアガソリンモデルが値上がるので売却を引っ張る
- チップ不足による中古車相場の高騰状況、落ち着くタイミングを見図る
どこまでこういった情報が相場に素早く反映されるかはわかりませんが、少なくとも1は発表前がいいかなと思います。中古車として販売する側も買い取って売るときに型落ちになっていると販売価格も下がりがちですし、クルマ系のネットニュースを見ていればメーカーが大衆車を開発している状況はなんとなくわかります。
2はさすがにそれほど早くEVシフトしていくことはないだろう、と考えていましたが一応は見てました。フェラーリでもポルシェでもそうですが、スポーツカーにおける消費者の反応は「大排気量NA>小排気量ターボ>>ハイブリット/EV」なので、ターボ化されるごとにひとつ前の世代が「最後のNA車」といって中古相場が跳ね上がります。当然ながらスポーツカーのハイブリット化やEV化はさらに市場の反応が悪くなることが予想されます。そのタイミングで最後のガソリン車世代を所有していると黙っていても相場が上がってくる、つまり売り時がくると考えているわけです。
最後の3は予想外でしたが、コロナ渦によってチップ不足が発生し新車がなかなか納車されない状況が続いています。これが思ったよりも長い期間続いてしまっているため「すぐ納車される」中古車の相場が高騰してしまっている状況。これがどれぐらい効いているかはなんとも言えませんが、結果として今回は売却金額にしっかりと上乗せされる要因になったようです。
3年乗って購入時の90%で売却。今回はマジでお得なお買い物でした。
結果として僕の売却価格は235万円となりました。いやーこれはめちゃくちゃありがたい!
一般的に購入時の車両本体価格265万に対して売却価格を見ると、なんと残存価格約89%!!これは異常値ですね。購入時の価格がめちゃくちゃお得だったことと、良いタイミングで売って高い売却額が出たことのセットでこの金額だったといっていいでしょう。さらに諸費用まで含めた実購入価格の285万円に対して見ても残存価格約82%とめちゃくちゃ高いです。一般的には3年で50%と言われるので、ニッチで人気な車種のコスパの良さには驚かされます。
トータルでは金利や維持費を除いて単純に言えば3年間ミニJCWを50万で乗り回していたことになります。僕はクルマの購入で”高いクルマ安いクルマか”の判断は購入して売却するまでの差額で考えているので、今回のクルマはかなり安かったと思います。正直ミニも人気が出過ぎてそこらじゅうを走っているので、昔より値下がるかなと心配ではいました。。
まずなにより大事なのは購入する車種選び。購入時にミニ5ドアのクーパーSグレードと3ドアのジョンクーパーワークスで悩んだ際、家族で乗るなら積載量も含めて本来5ドア一択なのですが、あえて3ドアのジョンクーパーワークスを選びました。単純にJCWに乗りたかったという気持ちが70%でしたが、30%は売却まで考えるとJCWとクーパーSは変わらないorむしろJCWの方が値下がらず実費が安く済むかもしれないと考えたからです。車種にもよりますが、ミニの場合はクーパーSを購入してからJCWレベルの仕様に改造するのが難しく、見た目だけでなく足やエンジン内部までチューンするとかなりの金額がかかります。そういう独自性もあって、新車だとJCWはやたら高額なのですが、価格下落率でいうと一番下がりづらい傾向にあります。
ミニのような「普通の乗用車だけどトップグレードだけ飛び抜けてスポーツ」な車種はトップグレードが値下がり率が低く、スカイラインに対するGT-Rグレード、インプレッサに対するWRX STI、シビックに対するType R、BMWのMあたりが顕著です。ブランド違いですがFIAT 500に対するアバルトなんかもそんな感じ。一方でポルシェのように全てのグレードがスポーツカーの場合はベースグレードがお得なケースもあります。
ただミニJCWはさすがに新車で買うとそもそもの価格設定が高くて初期値落ちが大きいので、3年落ちぐらいでいい感じの値段に落ち着いてきたところを購入し、現行世代のうちに売却するとお得に購入ができると踏みました。ディーラーの営業さんも口を揃えて言いますが、装備と価格のコスパで言うとクーパーSが圧倒的に良いです(新車でも中古でも)。買うだけならクーパーSですが、売るまで見ると中古車ならJCWのほうがいいかもしれません。
ということで頭金で支払った分すらお釣りがたっぷり帰ってきたじょんじょん(うちのミニF56 JCW)。コスパだけでなく、非常に楽しくて万能なクルマで、本当ならずっと所有していたいめちゃくちゃいいクルマでした。