今回は動作確認で入れていた水道水をクーラントに入れ替えつつ、冷却能力向上とクーラントの性能を長持ちさせるためにワコーズのクーラントブースターを投入してみます。それと実は消耗品であるラジエーターキャップも交換したいと思います。
前回のサーモスイッチの交換作業の記事はこちら。
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動作テストが完了したら水をクーラントに入れ替える。今回は初めてクーラントブースターも投入だ。
問題がなければ水を抜いてクーラントを入れるのですが、エンジンを止めてすぐ水を抜くと熱湯で火傷するので時間が経ってから作業したほうがいいです。
そしたらラジエーターを入れるのですが、僕が使っているのは非濃縮タイプ。なんとなくですが希釈するのに正確に水量測るのがめんどくさいというのと、水道水だとカルキやら赤錆やら入っていると困るので非濃縮の方を選んでいます。(注ぐ時にこぼしてしまった・・・)
それと今回初めて使ってみるのがクーラントブースター。つまり冷却能力を補助する液体ですね。サーキットを走らない限り現代のクルマにあえて入れる必要はないのかもしれませんが、ローバーミニのようなクラシックカーは入れていた方が安心な気がしました。オーバーヒート防止に加えて、防錆効果も期待したいところ。
こういったものは安心と信頼のワコーズ製を購入しています。ボトルの説明をよく読むとクーラントの交換時期を6年に伸ばす効果があるようですね。でも僕はこれまで2年に一度のペースでクーラント交換してきましたし、特にクーラントは高いものでもなく交換も難しくないので、今後も2年に1度は交換しようと思います。
用法要領を守って投入しますが、このケミカルは冷却水5L~10Lあたりに1本投入するもののようです。結構幅がありますね。
ここでローバーミニのクーラント量ですが、ちょっとググったら純正で3.5Lほど入る模様。でもエンジンブロックに入っている分のクーラントは交換しようにも抜けないため、実際は2Lのクーラントを購入すれば足りると思います。今回もそれで足りましたし、まぁ若干不足するぐらいなら水道水をちょっと足しても問題ないでしょう。
ということで規定の濃度範囲でやや濃い目に調整して、ボトル半分の量を投入しました。
これでクーラントもバッチリ効果を発揮してくれるでしょう。残りのクーラントブースターはギュッとフタをして次回に取っておきます。ただ開封後の液体を長期保管して効果がなくならないかちょっと心配になります。ボトルには一度開けたら使い切ってね、みたいなことは書いてないので大丈夫そうですが別の車のクーラントに入れちゃうかも。
こぼしたクーラントはシミになるので拭き取っておきます。
冷却系の消耗部品を諸々交換したので、ついでにラジエーターキャップも交換しておく。一応これも消耗品です。
最後についでと言えばついでなのですが、ラジエーターキャップも消耗品なので交換しておきます。案外交換時期は早いようで走行距離によっても違うのでしょうが、2~3年で交換が推奨されている模様。ま、僕は6年一度も交換したことはなかったですが、定期的にクーラントの残量をチェックするのにはずしていましたし、その際にみる限りはまったく劣化感はありませんでした。
でもサーモスタット、サーモスイッチ、クーラントなど冷却系の消耗部品を一通り交換してきたわけなので、ラジエーターキャップも予防修理としてついでに交換しておくことにしました。購入したのはBMC製のキャップ。相変わらず入ってる箱がめちゃくちゃおしゃれです。笑
ラジエーターキャップの構造は簡単で、ゴムがラジエーターの口を密閉することで内圧をコントロールし、ひいては冷却水の沸点をコントロールするのに重要なアイテムです。一定の気圧を超えるとバネが押されて内圧を逃す構造になっています。このバネの強さでラジエーター内の最大内圧をいくつに設定するかが決まるのですが、つゆだく(うちのローバーミニ)はノーマルなので通常設定のものを購入しています。
取り付けは差し替えるだけ。元々付いていたやつはいざという時のスペアでとっておきます。元の黄色いのが108kPaで新しのが15psi。まぁざっくりほぼ同じということです。
これでオーバーヒートに始まった諸々の冷却系のメンテナンスは終了です。オーバーヒートの直接的な原因であったサーモスイッチだけ交換するならすぐ終わる作業だったのですが、これまで長く走ってきて一度も交換していない部品もありましたし、いつプツっと事切れるか分からないので予防修理として諸々の交換をしてきました。
まぁ色々と交換はしたものの部品代だけならそれほどの金額はかかっていませんし、これでまた心配なく乗ることができるので結果としては良かったと思います。