実はちょこちょことフェラーリ・テスタロッサの見積もりを取得したりしている僕。今回はテスタロッサの相場感と購入検討について書いていきたいと思います。
テスタロッサというのは1984年から1992年まで販売されていたV12エンジンをミッドシップに積む当時のフラッグシップマシンです。日本ではバブル期のフェラーリの象徴であり、もう新車から30年以上経っている完全なクラシケです。名称に数字が入っていないというクラシックフェラーリでは珍しい存在でもあり、外観も明らかにフェラーリではあるのですがテールランプは特徴的な丸目4灯ではありません。
フェラーリ:Passage to Closseo。僕はフェラーリを買えるのか。
フェラーリ:やはり人生1度は跳ね馬に乗るべきだと思う。F430かテスタロッサはどうよ。
ちなみに湾岸ミッドナイトではプロカメラマンの石田が白いテスタに乗っているので、クルマ好きの間でもメジャーなクラシックフェラーリかもしれないですね。
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テスタロッサも既にタマ数が少なく、1台ごとに価格は結構異なる。特にクラシケ認証取得車はめちゃくちゃ高い。
そんなテスタロッサはもちろん今となっては日本の中古車市場にタマ数は少なく、しかも時間が経ってコンディションも様々。そのため相場形成力が弱く、価格はちょこちょこ問い合わせている感じだと1400万ぐらいから2900万ぐらいまでとマチマチです。それでも昨今のクラシックフェラーリ価格高騰の影響は受けていて、以前は1000万円で買えたらしいのですが、現在の価格はかなり上がったようですね。。
特にオリジナルコンディションで、かつクラシケを取得していると非常に高くつきます。クラシケというのはフェラーリ社が近年公式に行っているクラシックカー認定プログラムで、その車がオリジナルコンディションであり、かつ状態が良いことを保証するという保証書を発行します。まぁそれだけと言えばそれだけなのですが、単純に「改造してないね、うん、良し」ではなく、かなり詳細に内部まで画像を撮りイタリア本国に送ることで厳しく時間のかかる審査をするようです。もちろん細かいところで純正ではない部品が使われてたりすると認証が取れないでしょうし、状態が悪いと同じように認証が取れないのだと思います。すると各部品を交換やオーバーホールして、かなりの費用がかかると思います。そこまでやるからこそ車両の状態が良いことの保証となり、このプログラムには意味があるんだと思います。
こんなプログラム、フェラーリだからこそ成り立つとも言えますね。クラシケ認証を取る手数料だけでも結構な金額がかかる(そしてそれに伴う修理でかなりかかるかも)らしいのですが、クルマの状態を良くしたいならフルレストアするだけでも良くて、認証をとること自体はオーナーにとっては自己満足にしかならない気がします。それでもコレクターにとっては価値があるでしょうし、コレクターが存在するフェラーリというクルマだからこそ成り立ちます。さらにクラシケの本領を発揮するのは売却時のようで、クラシケ認証を取っているとコンディションが完全に保証された状態となるため、売却額がかなり高くなります。つまりいつか売るときに高く売るためにクラシケを取得するオーナーもいるようです。
ふと思ってしまった。自分と同じ歳のフェラーリと付き合っていきたいかも。
さて話を戻してなんでテスタロッサが欲しくなったかというと、僕に刷り込まれたフェラーリ像といえば車体を上から見たらきっちり四角くて、そしてベタベタに天地が薄く、リトラクタブルヘッドライトなのです。「あぁ、まさにフェラーリだなぁ」と思います。
近年の曲線が美しいフェラーリも好きで、単純な形状だけ見るとF430が好みです。購入検討もしたのですが、自分の中に刷り込まれた四角くて薄いフェラーリはおそらく今後手に入れることは難しくなっていくと思われ(超高額クラシックカーになっていくかも)、であればこの辺りが自分にとってラストチャンスなのかもしれないと思ったためです。
しかもテスタロッサは僕が生まれたときに現役で新車販売されていたフェラーリです(あ、世代がバレる・・・)。なので実は僕の生まれ年のテスタロッサを探しているのですが、唯一今市場に出ているその年のテスタロッサは見積もり1700万+諸費用。結構高いですね・・・。別の年式ではもう少し低走行(ただしコンディションは不明)なテスタロッサで1500万ぐらいの個体があったので果たしてどこまで生まれ年にこだわるのかは難しいところです。カーセンサーにも10台ほどしかストックのないクルマですから、狙った年のテスタロッサが出てくる+それが納得できる価格であるという可能性はかなり低く、何年待つことになるかわからないですね。。この辺りは今悩んでいるところ。狙い年をいつまで待つのか、狙い年が難しければそこまでしてテスタロッサを購入するのか、、、
他にもフェラーリでは599、F430、ランボルギーニではムルシエラゴ、ガヤルド、ウラカン、ポルシェでは991ターボSなどを検討していたのですが、そんな面々の中で今気持ちが傾いているのはテスタロッサというあたりが、僕の頭のイカれぐあいを表していますね。笑
実際にフェラーリ599の商談をしてみた記事はこちら。
フェラーリ:まさかの599GTBフィオラノはどーよ!?V12フェラーリの見積もりをとってみる。~レアな認定中古車編~
フェラーリ:まさかの599GTBフィオラノはどーよ!?V12フェラーリの見積もりをとってみる。~上品なホワイト×レッドの車体を眺める編~
フェラーリ:まさかの599GTBフィオラノはどーよ!?V12フェラーリの見積もりをとってみる。~ディーラーに聞いたリアルな維持費用の前編~
フェラーリ:まさかの599GTBフィオラノはどーよ!?V12フェラーリの見積もりをとってみる。~ディーラーに聞いたリアルな維持費用の後編~
フェラーリ:まさかの599GTBフィオラノはどーよ!?V12フェラーリの見積もりをとってみる。~見積もりと支払計画編~
長く所有したいと思うと満額支払う必要があるため、残価設定ローン頼みの購入はできない。
それと予算もよく考えなければいけないです。キャッシュでポンと買うのは不可能な金額なのでローンを組むわけですが、まぁ金利もったいないなぁという話もありつつ、頭金をある程度用意しなければと考えています。
実際のところテスタロッサを含めたクラシックフェラーリ群は新車から値段が下がり切ってから上がってきているわけですから、ここから大きく崩れることは考えづらいです。ここからは月日が経つほどクラシックとしての価値が上がり、台数が減っていくことで希少性が上がっていくわけですから(もちろんちゃんと走れるコンディションを維持することが必要で、そのコストはかかる)。
となると実はある程度強気で残価を組んで実際の支払額を小さくしても買えるということです。よっぽど新車でクルマを購入するよりも値下がりしないわけですから、支払い能力が低くても購入することが可能とも言えます(もちろん相場崩れや故障により売却額が下がるリスクはある)。でも逆に残価を大きい金額にするほど、最終回をキャッシュで払うことは難しく、予定通りローン支払い期間が終了する前に売却しなければならないということです。
今回僕が考えているのは、テスタロッサを自分の誕生日年で購入できるのであれば、長期で持ちたいということです。もしかしたら一生モノになる可能性だってあります。とすると、残価設定ローンであろうがなんであろうが、1700万なら1700万の満額をいずれ払い切るということを指しています。そうすると支払い計画は全く異なってくるわけです。1700万を今キャッシュで用意して購入に挑むのは無理なのでローンは必要でしょう。そして5年で組んだとして満額払おうとすると月々はかなりの金額になります。ならば男の10年ローンを、と考える人もいるでしょうが長期でローンを組めば利息の支払いだけでも10年でかなりの金額になると思います。僕は金利が嫌いなので利息支払いを極力抑えたく、5年で残価設定ローンを組んだうえで最終回で残価を支払い切れるよう貯金をしていく方がいい気がしています。
支払い計画を考えるにあたっては大きく以下3点に分けます。
- 頭金をなるべく多く用意して借入金額(つまり利息支払額)を小さくする
- 月々の支払額を現実的な金額にする
- 最終回支払の残価設定金額を貯金して払えそうな金額にする
購入してしまえばローンのカウントダウンが始まるので、2と3を現実的な金額に収めるには1の頭金をいくら用意すべきか算出し、頭金を貯めている間は時間無制限なのでそれが用意できてから購入に踏み切ることになります。金額シミュレーションについてはまた別で書きたいと思います。